第三回 文化芸術まちづくりゼミ レポート

第三回文化芸術まちづくりは、講師にNOSIGNERの太刀川英輔さんをお招きし、2日間にわたって開催しました。今回のテーマは「世界に発信できる大槌ブランドを考える」。デザイナーとして様々な地場産業を見つめ直し、地域ブランドの発信を行ってきた太刀川さんと、地域資源を再発見するツアー、大槌ブランドを考える交流ワークショップを行いました。

 

1日目は太刀川さんのこれまでの事例紹介からスタート。宮城県の牡鹿半島で地元のお母さん達とペンダント作りをされています。製品開発には【企画する人】と【つくる人】と【伝える人】が必要で、デザイナーが来るだけでは成立しない。その製品の良さを分かって、それを伝えて、お客さんを仲間に率いることができるような人が必要だと太刀川さんは考えています。大槌にも、伝えたくなるような魅力的な何かがあるはずです。その魅力を見つけるため、みんなで意見交換しながらのツアーに出かけました。

 

ツアーでは鮮魚店や飲食店、商店会事務所などを訪れ、魅力を聞き出し、気づいたことを付箋に記入しながら町内を巡りました。参加者の皆さんは真剣な面持ちで話を聞き、次々と付箋に書込みを続けました。

 

ツアー終了後は城山体育館トレーニング室にて、魅力発見発表会。付箋が色別に分類されながら貼付けされていきました。これを使って「大槌ブランディング大喜利」を行いました。

 

付箋は色別に「場所」「モノ」「コト」で分類されており、色の異なった2つの魅力を選択し、新しい製品の可能性を発見していきます。例えば、「小鎚」×「鮭」→「鮭フレーク用ふりかけ容器」、「蓬莱島」×「おかあさん」→「ひょうたん島へアースタイルかつら」など、ユニークな意見がたくさん出ました。最後には、出たアイデアに参加者が投票をし、作りたいと思う製品を選びました。


 

2日目は「ブランディングワークショップ」です。太刀川さんのプレゼンから始まりました。

太刀川さんはデザインされた製品ができたときに、誰が売るのか、どういう風に売るのか。出来たものをどう伝えるかということに注目されています。商品を凄く前に進めようとしてくれる人を見つけることが重要で、それがお客さんのケアにも繋がるとお話しされました。1日目の、地元の人を訪ねるツアーは非常に重要な過程であるということです。

 

1日目に出たアイデアについて、これらの商品をどうやって売っていったらよいのかをグループでディスカッションしました。話し合う内容は、[誰が使うのか][どうやっててにしてもらうのか][どうやって伝えるか]などです。

グループによっては、製品名までも話し合われ非常に具体的で実現できそうなものもありました。太刀川さんも、大槌ブランドが立ち上がっていくことを期待されている様子でした。

 

 

レポートの最後に、本塾監修担当のアサダワタル氏のまとめです

 

「この町をよく知る人とまだ知りえぬ人々が、お互いの視点を交えながら、地域資源を発見していく。そこに“復興”という現実が加わったことにより、その両者ともに町を見つめる解像度が格段に高くなり、思いも寄らなかった発見の創発が促される。太刀川さんの語る「それを発見し作るだけでなく、いかにして“伝える”か」を重視した時に、町外のクリエイターは“復興支援”という枠組みから、“事業パートナー”として町民に少しずつ迎えられていき、大槌で起きていることが、他の町からも連動して伝えられていく。そういった可能性へと向けての船出として機会になっていれば嬉しいです。」

 

 

記:ひょっこりひょうたん塾 事務局 安川雄基

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